個人的に、山中ヒコさんの2009年以降の話は
え、これで終わり!?もっと続き読みたい!
と思うような終わり方のものが多いです。
わたしは基本的に両思いならイチャイチャして終わってほしい派なのですが
ヒコさんの話は、そうでなくても魅力的に感じる不思議な力があります(笑)
今回の『ギブズ』の終わり方は、
ヒコさんらしさが全面に出ていると思いました。
ギブズ
(ディアプラス・コミックス) 山中ヒコ
■あらすじ
目覚めると土の中にいて、知らない男に抱きしめられていた。
男の名前は原田。
自分は一切の記憶をなくしていた。
ヤクザだった過去と田中始という名前。
組同士の抗争で殺されかけたことを知った始は、
同じ組の構成員だった原田に匿われることになる。
だが原田は「あんたはおれの恋人だった」
と言って、強引に始を抱き…?
≪収録作品≫
■ギブズ
■その後(描き下ろし)
■あとがき
ヤクザものはBL漫画ではありがちな設定ですよね。
そこを、主人公が記憶喪失になることで
ありがちなヤクザものとは違った視点で話が進んでいくところが
面白いです。
4代目の孫かわいい!!!!!
でもウサタン投げてるwww
咥えてる本は「くりとくら」でした(笑)
原田は、始を殺したという負い目があるから優しくできるのかな?
それとも、「あんたが死んだ時一発やっときゃよかったって思ったんです」
で言ってるように、始が死んだときに後悔したから
次は後悔しないように全力で愛そうとしてるから優しくできるのかな?
始は過去のことはどこか他人事だ、
でも、今過ごしている時間は実感だと言っています。
原田がしたことは許せることではありません。
始が最も慕っていた人、大事な仲間、
それらをすべて失うことになったんですから。
それをわかっていたので原田も4代目も
始が原田を殺すと思ったんでしょうね。
記憶が戻ったのなら過去も他人事ではなくなるはずです。
でも始は殺さず思い留まった。
原田の愛を実感したこと、
何に対してもギブ&テイクの精神だった原田が
自分にはただ与えるだけだったこと、
これが思い留まった理由かなと思います。
描き下ろしにも描かれていますが、
殴ってきたやつを許すやつは強い。
始のことですね!
カバー下は過去の二人が描かれています。
親父一筋な始とそれに嫉妬する原田(笑)
少しだけSHOOWAさんのキャラも登場しています!
もしパパ’s アサシンのキャラがヤクザになったら
という絵です。
特典ペーパーのちょっとビビってるスカイが
かわいいと思いました(笑)
にほんブログ村PR