「似ている」は、「違う」と同義だ。
それを嫌と言う程、思い知っている。
■あらすじ
旅の学者ベントは、廃鉱で一人の少年と出会う。虹のように煌めく瞳のその少年・イーリスは、鉱石を食べる、砂漠の金剛石と呼ばれた種族の生き残りだった。旅路を共にし、少しずつ心を通わせていくふたりだったが……。
《収録作品》
■百年結晶目録
■二十億回のまたたき(描き下ろし)
■あとがき(描き下ろし)
表紙の綺麗な絵に惹かれました。
花や鉱石の描き込みが細かい。
そして本編も期待を裏切らない綺麗な絵!
青井先生の王道ファンタジーを詰め込んだ作品だそうです。
それでは、以下ネタバレです。

■百年結晶目録(ベント×イーリス)
一冊まるまるこのお話。
ファンタジーな世界をたっぷりと堪能できて満足でした。
絵が綺麗なので読みやすいし、この作品の世界観とも合っていると思います。
イーリスの瞳は、食べる鉱石によって色が変わることもあるんです。
贅沢すぎるとわかっていますが、
カラーで読みたかった…!鉱石を食べ物にするという設定も斬新でした。
鉱石の名前とか、金剛石の設定とか、この世界観とか、全部ツボでした!
さすがファンタジー、わたしの厨二心を突いてくるぜ…「…じゃあ僕は 星の歴史を食べている事になるのか」
これはイーリスのセリフですが、鉱石と星の歴史が繋がってるなんて素敵な発想ですよね!!!
このファンタジーな世界観をどう捉えるかで好みが分かれるんじゃないかと思います。
エロ要素はないです。
べントとイーリスの関係はどちらかというと家族愛に近い気がしました。
寿命の長さが違うので、ベントが自分の死後、イーリスが生きる残りの時間を幸せに生きられるようにと、いろいろ残そうとするところには愛を感じます。
お互いを大事に思っている描写はあるので、この二人は今の関係が一番いいんじゃないかと思います。
この作品でガチセックスされるとまた違った雰囲気になるだろうし…。
(それはそれで美味しくいただけます^q^)初めて買う漫画家さんだったのでちょっとドキドキしながら買ったのですが、大当たりでした!
BLという枠で言うと少し物足りないと感じるかもしれませんが、ほんっっっとうに読み応えがあって素敵な作品でした。
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